職種紹介

積算

設計図から必要な情報を拾い上げて数える。
数字で外観を設計する仕事です

積算は、設計図や仕様書から材料や数量、人件費、諸経費などを算出し、全体の工事費の見積りを作成する仕事です。
当社の場合、主にゼネコンからの積算依頼が多く、積算見積部では週に1人で5、6件の積算を担当しています。図面がしっかり描かれている案件なら数字を出すのもスムーズですが、中にはパースや文字だけなど情報量が極端に少ない依頼もあります。そんな時は手探りで経験をもとに仕様を仮定し、推測で数字を出さなければなりませんが、ここがまさにお客様の作品作りに携わっているという使命感を味わえるところですね。
特に当社は他にはない個性的な外観や、街のシンボルとなるような建築物を扱うことも多いので、難易度の高い案件も多数。でも、苦労しながらも積算方法を工夫し、コストコントロールをやり遂げるのが、この仕事の面白さであり醍醐味です。

業務を行なう上では、資材の相場感や建築工事の工程や工法、専門用語などの知識が必要となります。デスクワークが中心ですが、非常に専門性の高い仕事ですので、建築の知識がある人、建築の仕事に携わった経験のある人にぜひ入っていただきたいですね。
積算が未経験の方でも、特に施工現場など、現場のノウハウを知っている人は大歓迎。工程スケジュールや納期、工事に必要な重機など、実際の現場を知っている方が、数字の算出に強いと思います。
また、緻密で細やかな作業が多いので女性にも向いている仕事ではないでしょうか。

腰を据えてじっくり仕事に取り組める。
仕事の組み立てもスケジューリングも自分次第

私自身は十数年、建築の営業職を経て積算見積部へ配属となりました。積算はほぼゼロからのスタートです。それまで外を飛び回る仕事をしていましたので最初は面食らいましたが、やり始めると、実は図面を見ながら黙々と数字を算出することは意外に面白く、自分の新たな一面を知ったような感じです。
営業職の頃と違って、表に出て仕事を取るという舞台ではないので、華やかさはありませんが、自分が作業した時点では図面や数字だったものが無事に施工を終え、建造物として街に建っている姿を見ると、やはり達成感を感じますね。

また、この仕事の特徴の一つとして、外出の機会が少ないため、自分の裁量でスケジューリングを組めるというメリットがあります。自分のペースで仕事に取り組みたい人には向いています。
大切なのは、真面目さ、責任感、スケジューリング。
納期に対して間に合うような自分のスケジュール管理ができるかがポイントになります。
この部署で仕事を始めて約5年経ちますが、仕事のコツや流れも分かり、ようやく落ち着いたなという感じですね。今はこういう機会を与えてくれた会社に感謝しています。

積算は当社の仕事の入り口となる大切な仕事です。専門知識も必要ですが、じっくり腰を据えて数年がかりで技術を身につけていってもらいたい。だから、「難しそう」と気負わずに、安心してチャレンジしてください。